深紅のカーテンがクリスマスっぽくて素敵です@サウンド・チェック。 |
終演後の打ち上げでは、「来年はM-1を目指すべきではないか」と両スタッフが真顔で話してしまうほど、ふたりのトークはおかしいのです。関西拠点の押尾さんスタッフが太鼓判を押してくれているのですから、疑いの余地はありません。いやぁ、笑った!…って、いやはやライヴももちろん素晴らしかったです。昨年に続き、今年もご招待を頂きました、押尾コータローさんのクリスマス・コンサート。
東京でリハーサルを1回、当日リハーサルを1回、そうしたらもう本番です。演奏はある程度決めごとを作りますが、トークに関しては完全なる「なりゆき任せ」。押尾さんにリードしてもらって、ジェイクはそれについていけばいい、のですが!! 日本語が十分理解できないジェイクは勘に頼るしかありません。がんばれー!!
押尾さんのソロ「Last Christmas」で幕を開けたステージ。昨年同様、また「Merry Christmas Mr.Lawrence」を聴ける喜びをかみしめるJ子なのでした。押尾さんに呼び込まれて元気よくステージに出て行くジェイク。満員のお客様を前に、漫才スタートです。「ほら、ジェイク、お客さん満員だよ」と押尾さん。「マンイン?」「満員ね。not for sale seat...」「…マンイン? マンイン? あぁ、マンタンですね」意味は遠くないけど、何かが違います、ジェイクさん。でも、押尾さんが言いたいことは伝わりました。
ジェイクは2曲のソロを演奏しました。まずは、「ハレルヤ」。そして「公式な日本のライヴで披露するのは初めてです」と紹介して「ボヘミアン・ラプソディ」です。今年のjklubイヴェント@大阪ではプレイしましたが、それ以来の日本国内披露になります。このカヴァーに挑戦し始めたのは10月だったので、あれから約2ヶ月。アメリカ本土やハワイでのライヴで披露しているだけあって、どんどん完成度が高まっていきます。ジェイクも「ほぼ完成」と言っていました。「ほぼ」というのがミソですね。これからも進化する、ということですから。
曲が終わり、漫才再開。次々とトピックが変わっていくので、J美&J子、ハラハラドキドキの連続で、全部をメモしている心の余裕もございませんでした。押尾さんにハレルヤの意味を聞かれてうまく答えられなかったジェイクとか、大阪弁「めっちゃ」の使い方を教わって、「めっちゃ押尾さん」と意味不明なことを口走ったジェイクとか、逆にジェイクにハワイ語のメリー・クリスマス(メレ・カリキマカ)と「ハッピー・ニュー・イヤー(ハウオリ・マカヒキホウ)」を教わった押尾さんが、「マカヒキホウ」を「マキセリホ」に変えちゃったりとか、そりゃもう大変です。しまいには、押尾さんが「お正月」の話をふると、ジェイク、「オショウガツ? オシオガツー(押尾がTwo)」になっちゃうし…。ステージ袖のスタッフもみなお腹を抱えて笑っています。どこまで行ってしまうんでしょーーーーー!?
そんな爆笑トークとは打って変わって、演奏になると、さすがにふたり、見事なコラボレーションを聴かせてくれます。「安穏」は、今年のジェイク公演に押尾さんがゲスト出演して下さった時に初披露された曲。大阪で演るのは、初めてです。タイトル通り、安らかに穏やかに、ふたりが奏でる音色が溶け合っていきます。続く「ピアノ・フォルテ」をしっとり奏でた後は、「タイム・アフター・アフター」。そして「日曜日のビール」は、押尾さんが「ジェイクが英語タイトルをつけてくれました」と紹介。「『Beer On Sunday』です」と。そのまんまですが、何か?(笑) 「一期一会」は、J美とJ子に、Music Is Good Medicine Tour2009を思い出させます。「すでに、懐かしいねぇ〜」と、しみじみ。
いきなりやって来た最初のクライマックスは「Five Dollars Unleaded」。ふたりの目がバシッと合ったのをお客さんも見逃さなかったでしょう。それを合図にインプロヴィゼーションに突入です。特に予定していたわけではありませんが、やりたくなったらやっちゃうのが、押尾ジェイク流。観ているこちらもテンションが上がっていきます。ギターVSウクレレの仲良しバトルに、ステージの上も下もエキサイトしているのが手にとるように分かります。
その後、漫才もさらに盛り上がりました。ジェイクの「キーはなんですか?」が押尾さんには「木はなんですか?」に聞こえてしまったことに端を発した「押尾コータロー氏、マイ・ギターの素材を知らない事件」。「あなたのギター、何の木ですか?」(J)「……わからない…」(K)「モリタさん(押尾さんのギター・テック)が知っていると思います」(J)「そうかな」(K)「マーティン(ギター・メーカー)に聞いてみたら、どうですか?」(J)「マーティン、どこにいるの?(K)」なんだかもう、わけがわかりませんが、それがおかしいのです。
「タイム・アフター・タイム」への前ふりに、押尾さんが、他人とのコラボレーションやレコーディングについて話を始めた時でした。「レコーディングの時、ついつい欲が出て何テイクも録ってしまいがちだけれど、結局出来がいいのは最初のテイクか、あるいは2〜3回目のテイクなんだよね」で、ふたりの意見は一致…かと思いきや、ジェイクにはこの「欲」という日本語が分かりませんでした。さーて、押尾さん、どうやって説明をするのでしょうとみんなが息を飲んだその時、ジェイクが言いました。「ヨックモック、おいしいね。ボクのお母さん、大好物です」…………一同、超ビックリ!!&大爆笑。ジェイクは必死だったのでしょう。「YOKU」という音を頼りに知っている日本語を瞬時に探したのでしょう。そうして絞り出したのが「ヨックモック」だったのも驚きですが、押尾さんが「何それ?」という反応だったのも、ある意味驚きでした。何はともあれ、押尾さんは観客席からヨックモックが何であるかを教わり、最後に、ジェイクが「押尾さん、ヨックモックお土産ね」と、今度ヨックモックをお土産を持ってくる宣言をして一件落着。あれ? で、テイクの話は…ま、いっか。
とまぁ、こんな調子でショウは進み、ふたりがハワイでレコーディングした「渚」で本編は終了しました。
客席からの温かいアンコールに応えてサイドステージに登場した押尾さんは、早速ジェイクを呼び込みました。押尾さんがステージ袖から出て行く時、ジェイクに「フリー・セッションね!」と告げて行ったのを、みんな聞き逃していませんでした。が、まさかこんなにクールな「YEAH.」が出来上がるとは!! ちょーーーーーー、カッコいいっ!!! 目と目で合図しながら、これぞまさに「あ、うんの呼吸」です。そんな「YEAH.」の興奮を鎮めていったのは、「クリスマス・ローズ」。先日のラジオ出演共演でも披露したこの曲は、クリスマスの今日に似合い過ぎています。続いて「Happy Christmas(War Is Over)」。エンディングに向けてサビを観客のみなさんと一緒に合唱しました。ま、ジェイクの歌唱力はみなさんご存知の通り、あれなんですけど(苦笑)、この夜はさらに緊張していたのか、ちょっと中途半端に終わっちゃいましたね。残念。でも、あの時会場にいた皆さんと、気持ちはひとつになったと思うのです。
押尾さんのソロ演奏「Earth Angel」で、ショウは終わりました。開演から、なんと3時間半を経過していました。トークも演奏もおもいっきり、のふたり。けれど、疲れなんか微塵も感じさせずに最後まで走り抜けました。いやぁ、去年も素晴らしかったけど、今年はまた、お互いのことをより理解できるようになった分、いい意味でのリラックス感があってよかったですね。客電がついた瞬間、来年もまたここでクリスマスを迎えることができたらなぁ、と思うJ子でありました。