低学年のみんなに囲まれて。この後、立ち上がろうとしたジェイクにちびっこたちが突進してプチ混乱状態に! |
昨年のツアーの途中でだったのか、それとももう少し前だったか、今となっては記憶も曖昧なのですが、いつの頃からかジェイクの心にあることが住み着き始めたのでした。それは、日本全国47都道府県の幼稚園や学校、施設などを回って、人々に会い、ふれあい、話をし、音楽を聴いてもらい…意味深い時間を過ごしたい、という願い。今、私たちはその実現に向けてさまざまなアイディアを出し合い、プランを検討している最中なのです。そして、今日は、この壮大なプロジェクトの記念すべき第一歩を踏み出した日になりました。
昨晩、福島県のいわき市入りした我々一行は、今朝8時にホテルを出発して、いわき市内にある平第四小学校を訪れました。いわきといえば、そうです、映画『フラガール』の舞台になった町であり、ジェイクにはゆかりの深い土地とも言えます。今回ジェイクは、平第四小学校の6年生が昨秋、『フラガール』を舞台化して全校生徒の前で披露したという話を聞いて、「それはぜひ観てみたい! 生徒たちに会ってみたい!!」となったのでした。そんなジェイクのお願いに快く応じてくださった平第四小学校の皆様に、まずは感謝です。
学校に到着すると、校長先生、教頭先生以下みなさんが、我々をあたたかく迎えてくれます。まずは、全校生徒を集めて行なわれるミニ・コンサートのためのサウンド・チェックのため、体育館に向かいます。1年生の教室の脇の廊下を歩くと、その授業風景が飛び込んできます。J子が1年生だったのは、一体、いつのことだったか、考えると、あまりに遠い昔で、ちょっと悲しくなります。廊下に沿って手荒い場があるのですが、1年生の背丈に合わせてとても低くなっています。今回ハワイからやって来た新スタッフ=ミッチにとっては、足を洗うのにちょうどよさそうな高さです。というくらいミッチは大柄なのですが、あらら、学校が用意してくださった来賓用のスリッパからは半分以上の足がはみ出ています。
体育館に入って、思わず日本人スタッフ一同、「なつかしー!!」。「そうそう、私たちの学校の体育館もこんなだった」「でも、こんなに小さかったっけ?」「自分たちが小さかったから大きく思えたんだよ」などと話しながら、キョロキョロ。そんな中、ジェイクは慣れた手つきでサウンド・チェックの用意をして、進めて行きます。15分ほどで、チェック完了。
その後、今度は音楽室に行って、6年生84名と一緒に、昨秋の舞台『フラガール』を収録したビデオを鑑賞します。ジェイクが音楽室に入ると、大きな拍手と歓声が起こりました。「アローーーハ!!」ジェイクの明るい挨拶に、ちょっと遠慮がちに「アローーハ」が返されます。司会は、kazyさん。「ジェイクはハワイから来ました。あ、ハワイアン・センターじゃありませんよ、南の島のハワイです」。素直でやさしいみなさん、笑ってくれました! よかったですね、kazy さん。挨拶がすんで、では、ビデオ鑑賞に移りましょう、となったところ、ジェイク、「じゃ、僕はみんなと一緒にここで観せてもらうね」と、体育座りしているみんなの中にずんずん入って行きます。これには、みんな、びっくり&大喜び。私たちが観せてもらったそのビデオに収められた舞台は、とても素晴らしいものでした。後で校長先生にうかがったところによると、練習期間は全部で3週間あるかないかだったと言います。が、みんなセリフは完璧、ダンスも完璧、もちろん演技も。最近、とみに記憶力が減退しているのを痛感する身としては、「若いって、やっぱりすごいなー」と感心するばかり。
ビデオ鑑賞の後は、質問タイムです。Kazyさんの「質問ある人は手を挙げて」を合図に、ささっと何本かの手が挙りました。「ジェイクはウクレレを何本持っていますか?」「6本だよ」、「ハワイって、どんな所ですか?」「日本と同じ島国で、いくつかの島で成り立っているんだよ。海がとても奇麗なんだ」なーんて和やかに進む中、小学生ならではの素朴な疑問がストレートにぶつけられたりもします。「今日持っているウクレレはいくらですか?」。ジェイクが笑顔で「50〜60万円くらいかな」と言うと、教室内は「おぉぉぉぉ〜!!!」と驚きの声で包まれます。中には、「恋人はいますか?」と芸能レポーターばりの質問をする子もいたりして、先生方も苦笑い。「ウクレレって、どのくらいの重さですか?」と聞いた子には、すかさずウクレレを手渡して「このくらいだよ」とジェイク。おそるおそる手にとりながらも、その重さを実感できた女の子の顔は、満足げでした。周囲から「いいなぁー」の声が飛んだことは、言うまでもありません。
音楽教室で6年生と過ごした後は、体育館で全校生徒とご対面です。1年生から6年生まで総勢500人を超える生徒と先生方、そして体育館の後方には父兄の姿もあります。いつものように「アローーーーハ」と登場していったジェイク。司会&通訳のkazyさんとふたりで、トークも盛り上げます。「ボクは4さいからウクレレをひきました」という話(日本語)には、低学年のみんなも「えぇぇぇ!」「すごぉーい!!」と、きゃあきゃあ。可愛いなー。
ここでジェイクが披露したのは、「Me & Shirley T」、「Hula Girl」、と、「Crazy Z」の3曲。「Crazy Z」では、どんどん、どんどん手拍子を速くしていく子供達。最後の方にはついていくのも必死になって、懸命な顔で手をパンパン叩きながら、またきゃあきゃあが始まります。超興奮状態(笑)。
演奏が終わってジェイクはみんなに話をします。6年生と一緒に観たビデオが素晴らしかったこと、今日ここで演奏できてとても楽しかったこと、そして、最近すっかりナチュラル&オーガニック・ライフが板についてきたジェイクらしく、大切なお願い。「今日はこの後、桜の木をみんなと一緒に植えます。この木を見たら、カンキョウヲダイジニスルコトを考えてください。みんなは自分の部屋をお掃除しますか? お掃除する人、手を挙げて! そう、地球は、僕たちの部屋と同じです。いつもきれいにしてあげましょう」
スパリゾートハワイアンズからやって来たダンサーおふたり(おひとりは、この小学校の卒業生だそう!)は、映画『フラガール』のプロデューサーである石原さんから平第四小学校6年生へのメッセージ(石原さんも、舞台『フラガール』をビデオでご覧になって感動されたそうです)を代読して、ダンスを1曲披露してくれました。
校庭にはさきほど一緒にビデオを観た6年生が、全校生徒を代表して揃ってくれました。みんなで桜の木を植樹して、予定されていた行事はすべて終わりました。「本当に素敵な思い出になりました」とジェイク。ひとりひとりと握手をするジェイク、うれしそう! 握手を終わった6年生もみんな笑顔です。よーく晴れ渡った青空の下、心がほんわかしてくる光景です。校長室で昼食を頂いた後、我々一行は車に乗り込みいわき駅へと向かいます。が、最後の最後にも給食を終えた6年生が勢揃いして見送りをしてくれました。ジェイクもみんなもシャカを作って、口々に「また来てね!」「アローハ!!!」。