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2008年03月24日
コアラもビックリ! 2度目の豪州は波瀾万丈!! byマネージャー
第131回:オーストラリア泣いても笑っても最終日

入り切れない人達がずっとあちらにも
入り切れない人達がずっとあちらにも
今週末は毎年恒例の世界的大イヴェント『イースター』。日本では確か『復活祭』と呼んだと思います。 このため今日から4日間ホリデーになるので、遊びに出かける車の渋滞が心配と、ブリスベンを朝の7時に出発します。 夕べはユーマンディの会場を出たのがミッドナイトでブリスベンのホテルに帰って来たのはもう2時。 それから荷造り等をして寝たのは3時過ぎ。 ジェイクも恐らく演奏の後にいつも残るちょっとした興奮状態が邪魔して朝方まで寝られていないはずなので、7時出発はかなりキツかったけれど、それでもジェイクは車に乗った途端、ウクレレの弦の張り直し作業を始めました。

ピーカンの秋晴れの中(オーストラリアはこれからが秋本番)、渋滞も無く快適に車は目的地に向って走ります。 途中の街で朝食を食べ、今ツアー私達にとって最大のイヴェントである『Byron Bay Blues Festival』の会場に到着したのは11時。 過去2回参加した他のフェスティバルと違って、セキュリティがもの凄く厳しいです。 それもそのはず。 だってBuddy Guyや Keith Urbanや Stanley Clarkeや Sinead O'Connorや KT Tunstallや The Black Crowesや Jake Shimabukuro などの世界のビッグアーティストが参加のフェスティバルなんです!

昨日から既に始まっているフェスティバルですが、ジェイクは本日のスタートを切る、最初のアーティストです。 ただ、どこの国のフェスティバルも一緒だと思いますが、オーディエンスは夜に向ってどんどんエキサイトしていき、ステージも時間が遅くなるに従って有名なバンドが出るってのが通常のパターン。 果たして、こんな真昼間のお天道様がガンガンと照りつけている時間に、二日酔いのオーディエンス達はジェイクのステージを観に来てくれるでしょうか。

演奏するのは、フェスティバルの敷地内に設置された4つのうちの最大のステージ『Mojoステージ』。目を見張るほどの大きさです。サウンドチェックを兼ねてステージに上がったのは11時50分。 スタート時間は12時15分なのでまだ少し本番までは時間があります。とは言っても、目の前に居るオーディエンスは………いち、に、さん、し………はは。数えられます。うーん、心配。

ジェイクはサウンドチェックが終わってもそのまましゃがみこんでこれから演奏する曲目リストを書き始めました。 持ち時間は30分。時間が短ければ短いほど演奏する曲の選択に悩みます。 ふと気づくとドンドンと方々から人が集まって来ています。 やったあ! スタート時間の12時15分には、ざっと計算して800人は集まりました。 そして1曲目の『Let's Dance』が始まると……“あー始まっちゃった” と言わんばかりに、さらにスピードを増して小走りに人がやって来ました。 そして3曲目の『Me & Shirley T.』の頃には800人だったオーディエンスはその倍に膨れ上がりました。す、凄い! もしもこれが夜の8時頃のステージだったなら、恐らく3000人は集まってくれた事でしょう。 現場のスタッフも「昼のステージにこんなにも人が来たのは初めてだ」と、びっくりです。

サイン会では長蛇の列が出来、沢山の人が「素晴らしかった」と言いに来てくれました。 大人だけではなく、子供達も「ジェイクは僕のヒーロー!」と言って、僕も僕もと、着ているTシャツや履いているスニーカーにまでサインをもらっていました。

サイン終了後はもう仕事は無し。後はゆっくりと他のアーティストのライヴを見てリラックスするだけです。 ランチを食べてアーティスト用のラウンジでくつろいでいると、4時30分からライヴ予定のリー・リトナーが現れました。 ジェイクがサッと近寄って挨拶をするとリー・リトナーは「いやあぁぁぁぁぁ!ジェイィィィィィク!Nice to meet you!!!!!!」と大きな声と満面の笑顔で挨拶を返してくれました。「先月杏里さんをゲストで僕のライヴにお呼びしたんですよ」「聞いてるよ。いや、以前僕もキミの名古屋公演に行こうとしたんだけれどチケットが取れなかったんだ」「えー!そうだったんですか?」と、初めてのご対面でしたが会話はポンポンと進みます。とっても物腰が穏やかで、優しくて素敵な人ですー。

リー・リトナーのライヴを見た後アーティスト・ラウンジに戻ると、今度は数年前に1度テレビでセッションをしたベース界の大物、スタンリー・クラークの姿を見つけました。 またもやジェイクは「ヘイ!スタンリー!」と近寄りましたが、スタンリー・クラークは何故か眉毛に皺を寄せて怪訝な顔。「スタンリー、僕ですよ、ジェイクです」その途端スタンリー・クラークの眉毛が両目から1メートルも跳ね上がりました。「ジェ、ジェ、ジェェェェェェイク!!! Wow!!」「久しぶりですね!再会出来て嬉しいです」「いやあ、変わったなあぁぁぁぁ、眼鏡はどうした?」と、眼鏡をかけて、その当時衣装提供をして頂いていた『サンサーフ』ブランドのアロハシャツを常着していたジェイクを覚えているスタンリー・クラークは、さっと見にはジェイク・シマブクロであるという事に気づかなかった、というわけです。

スタンリー・クラークのパワフルなショウを楽しんだ後は、いよいよ今日のフェスティバルのハイライト、シニード・オコナーのライヴ。 ジェイクは何故か『Nothing Compares 2 U』ではなくて『The Emperor's New Clothes』を生で聴くのをとても楽しみにしていました。 ところが。 会場に行ってみると……ジェイクが昼に演奏した同じ会場『Mojo』には既に人がギュウギュウ詰めになっていて全く入れる余裕がありません。 間違い無く1万人はいます。 昼の1500人で喜んでいた自分達を思わず笑っちゃいました。 泣く泣く、ステージ脇に設置された関係者席で観る事にしたのですが、ジェイクは誰のライヴもそうなのですが、普通のオーディエンスと同じ条件で客席で見たい人なので、「これじゃ音が全く分からない」と、かなり残念がっていました。 それでも期待通りにライヴは泊力満点。 とうとう『Nothing Compares 2 U』で会場全体の大合唱となった時にはジェイクも思わずニコッ。

一夜明けてフェスティバル2日目。 そしていよいよ今日がこのオーストラリア・ソロ・ツアーの最終日。 泣いても笑っても、オーストラリアでの演奏は今日の45分間のステージ1回のみです。 ジェイクは朝8時30分からウクレレの手入れを始めました。 そう言えば、夕べは夜中に雨が降り出したんだった。 慌てて空を見ると、やっぱり。 黒い雲があちらこちらに出没しています。 と思った途端、雨が大きな音を立ててザザーッ。 聞く所によると、この『Byron Bay Blues Fest』は毎年 “必ず雨が降る” というジンクスがあるんだそう。 去年などは4日間連日雨で、会場はキャンプ場もドロドロで悲惨な状況だったそうです。 私は「ジェイクは晴れ男だから雨は降らない」とAに断言していたので、雨が降り出した時には「あちゃー」。

午前11時30分に、夕べ宿泊したAの家を出発。 Aの家は小高い山の奥深いジャングルのような場所にあるので(静かでいいんだけど、クモとかアリとか凄くって)、クネクネとしたガタボコ道を走って下界へ降りると……あらっ、こちらは全然お天気です! Aも「やっぱりジェイクは晴れ男なのねー」と。 渋滞も無く会場に12時30分に到着。 今日の出番は1時45分。 会場内の4つのサイズのステージは最大、中、小、最小とあってジェイクの今日のライヴは『小のステージ』です。 小のステージなら、もう人が集まるかどうかの心配は要りません(笑)。 昨日と同様、アーティスト・ラウンジでくつろいでいると、日本人らしいグループに気づきました。 コーヒーを入れる場所でばったりそのグループの中の1人と遭遇し、思わず話しをしてみると、何と、『悟空』という日本の太鼓のグループでした。 2時45分から『Mojo』でライヴだと言います。『Byron Bay Blues Fest』にはもう何度も参加されているそうです。素晴らしい!

1時15分。まだ前のグループが演奏中のステージへ。 ふんふんなるほど。 この大きさだと収容人数はざっと700人くらいかな。 うーんでもなー。 昨日Mojoに来てくれた人は今日は来ないだろうしなー。 やっぱりちょっと客入りが心配だなー。 なんてったって最後のライヴです。ぜひともより多くの人に観て頂きたい! 1時40分。サウンドチェックも終わってジェイクの準備も整いました。 ここで私のさっきまでの心配は吹き飛びました。 もう既に会場はほぼ満員。やったぁ! なのにまだまだ、どんどん、じゃんじゃんと人が集まって来ます。ありゃー。 もう入らないっすよー。 え?まだ来るの? マジですか? いや、絶対テント内に入らないと思うんだけど…。

嬉しい悲鳴を上げながらそんな会場の状況をまじまじと眺め、心の中から精一杯の声援をジェイクに送り、写真もしっかり撮って、私もオーストラリア最後の仕事を一生懸命やりました。曲を終える毎に地響きが起こるほどの声援が。ウクレレの音よりも大きな、思わず耳を覆いたくなるくらいのオーディエンスの大音響です。

フェスティバルはまだあと2日間続きます。正直言って、これからがフェス本番という勢いの中、ジェイク・シマブクロはオーストラリアを離れます。 この2週間強の短い期間にガリバーみたいに大きな足跡を残して。 そして、次回のオーストラリア再訪問まで、オジー達はジェイクが残していったその足跡をちゃあんと確認し続けてくれる事でしょう。 

今回のソロツアーは間違い無く、ハワイ出身のアーティストでは前代未聞のオーストラリア成功物語であったと言えます。 こうしてこれからも、ハワイの州知事以上に世界中にアロハの心を広め続けるであろうハワイ生まれの小さな日本人。 たった一本のウクレレを担いでどこの国でも「アローハッッ!」と呼びかけながら。 これって、さりげないようで実はもの凄い事をしているんだと思わずにいられません。

翌朝、成田へ戻るJAL便を待つラウンジでの出来事。テーブルを挟んで向かい合って座った白人。 何度か目が合っていてお互い気にはしていたけれど、コンピューターを使っている彼に「インターネット使えるの?」って聞いたら黙って大きなウインクが返って来ました。“Yes” の意味です。 そこから会話が始まっていろいろ話していたら、何と、オーストラリアとニュージーランド公演を終えて日本公演に向うアリス・クーパーのギタリストでした。 私も思わず「この子もミュージシャンなんです」とジェイクを差して言うと「おおっ。何を演奏するんだ」「名前は?」「バンドは?」「何ぃぃぃぃ?ソロ?ウクレレェェィィィィ?」と、様々な質問が返って来ました。 あぁぁぁぁぁー何という事か! アメリカのギター・プレイヤーにもまだジェイクの事を知らないっていうキトクなヤツがいるんだと知った瞬間、私の引退はまだまだ先だなあ、と思い知らされました(笑)。

26日からはグアム&サイパンツアー。何でも、島中の地元人が今か今かと首を長くして待ってくれているそうです。ジェイクのアロハの旅はまだまだ続きます。

白状すると、初日以外にもいろいろあって書き切れなかったハプニング続き(笑)のオーストラリア・レポート、まあ無事に事故も無くツアー終了という事で、これにておしまーーーーーい!

完…
入り切れない人達がずっとあちらにも
入り切れない人達がずっとあちらにも
これが『Mojo』ステージ
これが『Mojo』ステージ
今回とてもお世話になった(?)バージンブルー・エアライン
今回とてもお世話になった(?)バージンブルー・エアライン

余談ですが。カンガルー食べました……。
余談ですが。カンガルー食べました……。


2008年03月21日
コアラもビックリ! 2度目の豪州は波瀾万丈!! byマネージャー
第130回:最後の単独コンサート イン オーストラリア

へっ?会場ってここですか?
へっ?会場ってここですか?
道中かなーり混みました。2時間とちょっとかかってEumundi という街の『Joe's Water Hole』というレストランバー&………モーテルへ到着。うーん………。何だかここはちょっと違うなあ。うーん。うーん。うーん。今、開演までの時間を使ってこのレポートを書いていますが、階下のバーからは罵声なのか何なのか、酔っぱらい達のもの凄い騒ぎが聞こえて来ます。まだ時刻は夜7時すぎ。商売繁盛なのは良い事でしょうが、まさかあの人達がライヴに来るってわけじゃないでしょうね…。

ジェイクは複雑に葛藤している心を落ち着かせるためでしょう、もうずうううううっとウクレレを弾き続けています。車の中でも弾き続け、さっきの夕食の時間を除いてはかれこれ4時間は弾き続けています。今夜もオープニングアクトがいるので、自分の出番までまだ1時間以上もあります。という事は、5時間は弾き続ける事になるんですかね。ジェイク、頑張れ、あと2日だ!

オープニングアクトの演奏中、観客に混じって演奏を聴いていたジェイク。突然私のところにスタスタっとやって来て耳打ちしました。「こんなにうるさいなんて、心配」と。そうなんです。客入りが心配されていた会場はめでたく満員御礼にはなったものの、今度は逆に人の話し声でうるさくてオープニングアクトが全く聞こえません。ゴスペル&ブルース風の3人組シンガー・グループはおよそ30分演奏しました。

彼らの演奏が終わると、MCが「さあ、次はいよいよジェイクだ。それにしてもみんな、入場料払って入店したのに、もったいない。ただ飲んで騒ぎに来たのかい?そういうヤツは出て行ってくれ。演奏をじっくり聴きたい、ってヤツだけ残ってくれよ」と、とんでもない事を言っちゃいました。アメリカだったら今頃オーディエンスからブーイングが飛んでいるはずです。お国柄って本当に違うんですね。面白い。

MCの言葉が効いたのか、ジェイクのショウが始まると同時に会場はスッと静かになりました。私はぜーんぜん心配なんかしていませんでしたが、ジェイクの顔がほくっと一瞬笑顔になったのを確認。よしよし。これでもう今夜はこっちのもんです。

ベリンジェンの夜と同様、小さな町の小さなコミュニティで行われたコンサートは、とてもアットホームに行われました。会場に現れた多くの人達が知り合い。町の会合みたいな感じです。音はキリリっと締まって歯切れが良くて、パワフルな良いサウンドでした。明日と明後日はまたもやフェスティバル参加なので実は今夜がオーストラリア・ソロツアー最後のパブリック・コンサート。長かったようで短い………と言いたいところですが、ホンっと、長かったぁぁぁ。とにかく最後の最後まで事故や病気が無いようにだけ祈って、残りの2日間、頑張ります。

続く…
Yoooooooooo!
Yoooooooooo!
この人達のずーーーーと向こう側にいるのがジェイクです
この人達のずーーーーと向こう側にいるのがジェイクです
演奏中この絵描きさんが描いた絵。ジェイク、わかります?他の人達はオープニングアクトの人達です
演奏中この絵描きさんが描いた絵。ジェイク、わかります?他の人達はオープニングアクトの人達です


2008年03月21日
コアラもビックリ! 2度目の豪州は波瀾万丈!! byマネージャー
第129回:ブリスベンに見つけたマイホーム

パワーハウスでパワーを感じるなあ
パワーハウスでパワーを感じるなあ
大きなスーツケースがジェイクと私ので3つ、Aのがひとつ。あれ?私とジェイクだけで4つあったんじゃ?と思っている貴方、鋭い。実はひとつはメルボルンで泣く泣く捨てました。またバージンブルーに超過料金を取られるかと思うと悔しくて、だましだまし使っていた半分壊れた、でも我が子の様にとっても情が移っていた可愛い可愛いスーツケースを、ひとり(いや、ひとつ)、メルボルンで泊まった部屋の中に残して来たのでした。「ごめんね……でもキミは一緒に連れて行けないの。誰か良い人に見つけてもらって拾ってもらって」と語りかけた時、思いがけず私の目から一筋の涙がポロリとこぼれました。

その沢山の荷物とジェイクのウクレレ、いくつかのバックパック、残った食料品を入れたバッグ等、とにかく大人3人が乗って荷物が乗ったら後ろが全く見えず、人間も身動きが取れないほどの状態で6時間ドライヴ。正直、死ぬかと思いました。

ブリスベンは奇麗なところでした。街の真ん中に大きな川が流れていて、ホテルは川のこちら側、会場はあちら側の海沿いにある、という環境。ホテルにチェックインして(今日は強気にインターネット付きのホテルに変えてもらいました)すぐにサウンドチェックへ向います。今夜の会場は『Power House』と呼ばれる、昔、発電所だった建物をヒップに改造した全体が倉庫のようなレストランとシアターが一緒になった、とても雰囲気の良い空間です。

うわ!音がものすごく良い!久しぶりにパワフルで、それでいてジェイクが奏でるウクレレの音色が優しく心に届く会場に出会いました。音響さんを始め、ステージクルーも皆プロぞろい。ここ暫くバーやら公民館やら、オペラハウスでさえ音響の問題があったりで、イマイチきちんとした仕事をしてなかった感があったので何だかホッとしました。今夜もキャパの565席は完全ソールドアウト!

565人のお客さんはかなりワイルドでした。場所が『Power House』というだけにお客さんもパワフルな人達が集まったのか、オーストラリアに来て初めてこんなにワイルドな反応をするオーディエンスに出会った感じです。もちろん演奏中は唾を飲み込むにも気を使うほどの静寂さ。ショウ後のサイン会に並んでくれた人の列は……いや、あれは列ではなく、“道” でした。 そしてその道中に見つけたjklubジャパンのメンバーさん達の顔。今夜のショウを最後に日本へ帰るというグループ、そして今夜のショウに参加するためだけに飛行機に飛び乗って来た、というメンバーさん、本当に有り難う!

明日はEumandi という街へ行きます。ブリスベンから車で1時間30分ほどだそうです。

ホテルの前の道にプルメリアの花(写真参照)が落ちています。え、うそっ?と思わず上を見上げたら、ありました、プルメリアの樹。ハワイで良く見かける種類と同じ樹。匂いも全く同じ。「ジェイク、ほらっ、プルメリアの花だよ!」「あ、ホンとだねー」。 あぁぁーと思って目を細めると、プルメリアの樹は月光の光を背に私を見下ろしてこう言いました。「アロハー」。あー帰りたいなあ、お家に。そう思った瞬間、プルメリアの樹に夜のにわか雨が降ったかのように、見上げた視界が滲みました。 ここだけの話しですが、何を隠そう、ジェイクも私ももうかなりホームシックにかかっています。オーストラリア・ツアー、残す所あと3日です。

続く…
今夜の会場『Power House』
今夜の会場『Power House』
あ、ハワイだ!いや、ブリスベンです。
あ、ハワイだ!いや、ブリスベンです。


2008年03月20日
コアラもビックリ! 2度目の豪州は波瀾万丈!! byマネージャー
第128回:ヒッピーの町Bellingen

あんた、今ここにいるのよーん
あんた、今ここにいるのよーん
シドニー空港からバージンブルー・エアラインでCoffsという空港へ飛びます。また今日も追加料金を払うものと覚悟して、チェックイン担当のお姉さんが「えっと、貴方達ね……」と語りかけると同時に、私は既にクレジットカードをパシッとカウンターの上に余裕で投げ捨てます。 お姉さんは続けます。「うちのルール知ってるぅ?」「はいはい」「荷物のチェックインは1人につき20キロまでなのよねぇ」「はいはい。だからこれ」と、さっき投げかけたクレジットカードに流し目します。が、そのお姉さんはこう言ったのです。「この次は気をつけてねー」。うわっ。神様みたいな人だ!オーストラリアに来て初めて、やっと救われた気分になりました。

飛行時間1時間でCoffs空港へ到着です。タラップをトントントンッと駆け下りると、眩しい太陽が歓迎してくれました。30歩ほど歩いてターミナルビルの扉をくぐると、いきなりドン!っと目の前にベルトコンベアー。へ?もうここがバゲッジクレイム?ハワイのどこのエアポートよりも効率良く建てられています(笑)。

プロモーターのA(またもや担当交代)が迎えに来てくれて、彼女の運転する車で走る事30分。Bellingenという街へ到着です。おおっ。みなさん、映画『Pleasantville(邦題は『カラー・オブ・ハート』?)』をご覧になりましたか?この映画に登場する小さな街の風景にそっくりです。今日の宿泊場所はまたもや “コテッジ” だと言うので、ホテルへ向う道すがらスーパーに買い出しに行きます。今夜はお休みなので自分達で夕食を作る事にしました。メニューはチキン入り野菜炒め。チェックインしたコテッジは3ベッドルームの白いお家。古いけれど可愛い家ですが、またもやインターネットが無い環境に飽きれすぎて……絶句(助けてくれー!)。二人でご飯を食べながら選択が4チャンネルしか無いテレビを言葉も無く眺め、時折ため息をつくジェイクはついに言いました。「もう寝ます」。時計を見るとまだ10時。寝るにはちょっと早い気がしますが、他にする事も無いし、止める理由も無いし「OK...... Have a sweet dream」とお休みを言いました。

翌日。何と、どういう風の吹き回しか、Aがジェイクと私それぞれに『スパ』の予約をしてくれて、私達は少しでも体と心の疲れを癒すべくスパに向いました。この町は全てのものが徒歩距離内にあります。歩いて10分。それまでこじんまりとした、どちらかと言えば田舎町と呼んだ方がいいくらいの町並みがそのスパの前で突然変わりました。この一帯だけがかなり近代的です。カメラを忘れたので写真が無いのが非常に残念ですが、そのスパはこの町で1番新しい建物の中にあって、その隣にはジェイクが泣いて喜びそうなナチュラル・ストアが!

スパでは、私はサウナを30分。マッサージを45分ほど受けてみました。マッサージさんは男性だったので何か嫌な感じがしましたが、受けてみると逆に男性ならでわの力の強さがあって、指圧マッサージ以外でありがちな、ただ体を撫でるようなマッサージなのかどうかよく分からないスパと違って良かったです。ジェイクはマッサージだけを45分。

さあ、いったんコテッジへ戻って身支度をして、いよいよサウンドチェックのために会場へ向います。会場も歩いて5分の距離。『Memorial Hall』と呼ばれるその会場は、日本式に言えば公民館のようなところで、大きな建物を真ん中で仕切り、半分だけに椅子を置いてコンサートをする、という形です。が、使用部分の床は後ろに行くに従って少しそり上がっていてステージが見やすいようになっています。キャパはおよそ300席。

今夜はニューヨーク出身、ベリンジェン在住の女性シンガーソングライターがオープニングを務めます。およそ30分。ギターだけでしっとりと歌い上げ、オーディエンスからも大歓声があがりました。そしてヘッドライナー、ジェイクのステージ。キャパが少ない事やステージとお客さんとの距離がかなり近いという事で、コンサートはもの凄くアットホームな感じになりました。お客さんもほとんど知り合い同士なので、見ていると会場内で皆挨拶を交わしています。ショウの間も1人のお客さんが一言なにかジェイクに向って言うと、それに合わせて他のお客さんも間の手を入れるといった、何だか誰かの家の茶の間で皆で映画でも一緒に見ている感覚です。そして……ふと、面白い事に気づきました。

昨日到着した時から、この町の人達はヒッピー風のいでたちの人が多いとは思っていましたが、何と、足下を見ると……、ハダシの人がもの凄く多い!子供はまずハダシ。大人も会社務めをしている風のいわゆる「普通の人」は靴を履いていますが、他ではまず見られない “大人がハダシで町を歩いている” 光景がかなり目に付きました。

コンサートは最後までアットホームに終了。帰り際にはほぼ全員が「この町に来てくれて本当に有り難う」と言いながらハダシで帰ってゆきました。

明日はドライヴ時間6時間という長旅。Brisbane という街へ向います。どうか、どうか、どうか!お願いですから私にインターネットをーーーーーーーー!

続く…

これってストリートの名前?
これってストリートの名前?
今夜の会場はここでーす。
今夜の会場はここでーす。
面白サインその2
面白サインその2


2008年03月18日
コアラもビックリ! 2度目の豪州は波瀾万丈!! byマネージャー
第127回:Blue Mountain Music Festival

これを見よ。でもこの左側(会場の後ろって事です)にももの凄い人が。
これを見よ。でもこの左側(会場の後ろって事です)にももの凄い人が。
『Blue Mountain Music Festival』。
先週末の『Port Fairy Music Festival』で一緒だった数アーティストも参加しています。たった一週間前のそんな昔じゃないけれど、やっぱり見知らぬ土地で “なつかしい顔” に再会するのは嬉しいものです。

新リゾート地、Kincumberを後に車で2時間半(電車でも2時間ほどでシドニーから来れるそうです)、今度は『Katoomba』という街へやって来ました。メインストリートが縦横に一本ずつ走っているほどの小さな街。この街は「カフェの街」として知られているとの事で、その噂通り、メインストリート沿いには一軒おきくらいに『xxxxxカフェ』と名の付く小さな店が建ち並んでいます。どこもこれも思わず入ってみたくなる可愛くて楽しげなカフェです。

何でも今夜宿泊のホテルは、この街で1番の歴史を誇る高級ホテルだそう。お、ここだここだ、と言いながら、プロモーターのS(プロモーターAと今週末だけ担当交代)は緩い丘の上に建つビクトリア調のホテルへ向って走って行きます。ははあなるほどー。外見はとても威厳があって素敵な建物です。しかし、街一番のホテルに泊まらせてくれるなんて、きっと海外からのアーティストが多いのでフェスティバルは気を使ってくれているのでしょう。もうひとつレベルが下のホテルでも良かったのにー。ネットさえあれば全然幸せなんだけどなー。

車をホテルの駐車場に停め、いくつものスーツケースをおっちらおっちらと30段ほどの階段を運び上げ、フロント・デスクでチェックイン。あ、ステージの時間まではまだ数時間あるなあ、シャワーでも浴びて少し昼寝でもしてみっかなー、などど世迷い言を考えながら(なぜ世迷い言だったかは後で分かります)Sが部屋の鍵を持って戻って来るのを待っていたら、どうもSとフロントの担当が私達の予約の確認が出来ずに手間取っている姿が見受けられます。うーん……どうしたのかなあ。またジェイクの長い名字で予約が見つけられないでいるんだろうか。

Sが戻って来ました。「ソォォォォォォリィィィィィィィィィィ!!!!! ホテルの場所が違ってたァァァァァ!」ジェイクと私は顔を見合わせて「ソクラテス、お前もか」。

落胆と疲れが入り交じった、何とも言えない気分でまた重たいスーツケースをよっちらよっちらと階段を下ろし、車の荷台に乗せ直し、走る事5分。またもや、「お、ここだここだ」と言いながらSがブレーキを踏んだところにそびえるホテルは……。

いや、えっと、これはホテルではありません。モーテルです(日本で言うところのモーテルとは違いますが)。私とジェイクの部屋はとりあえずエレベーター無しの2階の隣同士ですが、Sの部屋などは、小さなシンクが付いているだけのもので、トイレもシャワーも “共同” だそう。へ? き、きよ、きょ、キョウドウ(ベンジョとフロ)?今時そんな所にツーリストを泊まらせるホテルがあるんですか?と驚きながらも、あー私らの部屋は普通の部屋で良かったと、ホッと胸をなで下ろしました。そうじゃなきゃさっさとジェイクと二人で電車でシドニーまで戻っていたところです。

いやはや、またもや重い荷物を担いで2階へ上がり、ジェイクが、自分の部屋のはずの扉を開けると……何とそこには坊主頭の男性がベッドに横たわっているでは無いですか!ジェイクは思わず「あ、すみません!」と言い放ち慌ててドアをバシャンッと閉めます。その男性も扉の向こう側で「あちゃちゃあちゃちゃ」と訳の分からない驚愕の言葉を発しているのが聞こえます。 が、いや、まてよ、でもジェイクの持つ鍵の番号と部屋のドアに付いている番号は……合っています。もう1度そおっとドアをノックすると中からさっきの男性が出て来て「ダブルブッキングかもね」と言います。もー頼むよーーーーーー。

結局、スッタモンダの挙げ句、その部屋はジェイクの物になりました。が、可哀想に、部屋を追ん出されたその男性は実はフェスティバルで演奏するミュージシャンの1人で、このダブルブッキング騒動がきっかけでいろいろ話しをするようになったのですが、これまた運命の出会い。この後この男性、Graig Sheehan は、ジェイクが尊敬するミュージシャン・リストに名を連ねる事になったのです。

さて、今日の仕事は夕方のステージで1時間。ジェイクはそろそろオーストラリア・オーディエンスに慣れて来たようです。緊張の度合いも少なくなっているようだし、演奏曲目選びにかける時間も短くなって来ました。そして、今日も、ライヴのスタート時間には恐ろしい数の人が集まりました。テント内に入り切れない人が表まで溢れています。観客全員の持つエネルギーがひとつになってジェイクに向けられているのが感じられます。会場のステージマネージャーも首を振りながら「信じられん。このショウは、今フェスティバルの最大のイヴェントだ」と言っています。

1曲1曲が終わるごとに大歓声があがります。恒例の『While My Guitar Gently Weeps』を演奏した時には、何と男性の声で「I LOVE YOU!!!!!」というかけ声まで上がる始末。そしてジェイクの「皆さん、来てくれて有り難う」というお礼の言葉にも、誰かが「それはこっちがキミに言わなきゃならない言葉だよ、有り難う!」と叫んでくれました。最後の曲の後はまたもやスタンディング・オヴェーション。もの凄いエネルギーです。ジェイクもステージの上からそのエネルギーを受け止めるのに必死な感じです。今オーストラリア・ツアー2回目のミュージック・フェスティバル。こちらもジェイクを暖かく迎えてくれました。

夜ふと目が覚めました。時計を見ると3時36分。外からは大ブラスバンドの演奏が聞こえて来ます。うっそっしょー。何時だと思ってんだろ。まあ、このフェスティバル期間中は街中が狂いまくる、と聞いていたので覚悟はしていましたが、部屋の階下で、それもトロンボーンのような管楽器がこちらを向いて正々堂々とパッパパッパパッパカパーン!と、普通に考えて午前3時すぎにそんな行為をやって良いのかどうかも分からなくなってるほど酔ってでもいるんでしょうか。やれやれ。

さて、翌日もワークショップとライヴは大成功。ライヴには、昨日から友達になったタンバリン奏者のGraig に参加してもらいました。彼は『Circle of Rhythem』というバンドのメンバーで、大小の、普通のタンバリンでドラムセットよりもダイナミックなアレンジでリズムを演奏する面白いミュージシャン。ジェイクのステージに呼び込んで2曲演奏しましたが、どちらの曲もGraig にとっては初めて耳にする曲。リハーサルも無しでどうなる事かと思いましたが、これが信じられない光景を生み出しました。ジェイクは「Graig、僕のオリジナル曲だから初めて聞くと思うけど宜しく!」と言って、さっさと演奏を始めてしまったのですが、こんな、あからサマに “他のミュージシャンを100%信用する” という行為は、ジェイクには本当に珍しい事。もともとフィーリングでセッションをするタイプではありますが、とりあえず曲のタイトルとどんな雰囲気の曲かぐらいは相手のミュージシャンに演奏前に伝え、演奏が始まってからも相手にはかなり気を使いながら演奏する、というのがパターンですが、Graigの才能を昨日の彼らのワークショップで目のあたりにしたジェイク。もう二人の間には壁は無い(笑)、って感じでどんどん行っちゃいます。曲は『Let's Dance』と、そして何と!『Wes On 4』。ぜひあの素晴らしいジャム・セッションを皆さんにも聞いて頂きたかった!

この日の夜は、私はもう二度とやって来ないかもしれない “部屋の中でワイヤレス・インターネットが出来る環境” を精一杯利用するべくさっさと部屋に引き揚げましたが、ジェイクはモーテル下のロビーで他のミュージシャンに混じって朝の3時まで交流の輪を広げていたそうです。この日1番最後に見た、Kate Miller-Heidke のステージにとても感動していたジェイク。ロビーの集まりでは彼女と彼女のギタリスト/旦那様 と一緒に音楽話に明け暮れたそう。

さあ、明日からまた巡業です。もう3カ所をソロで回って、来週の週末はいよいよオーストラリア最大ミュージック・フェスティバルのひとつである『Byron Bay Blues Fest』へ。以前から顔見知りの Stanley Clarke や、先日『一期一会ライヴ』に駆けつけてくれた杏里さんのパートナーでもあるジャズ・ギタリストの Lee Ritenour にも会って来る予定。もしかしたら他のバンドとのコラボもそこで生まれるかもしれません。乞うご期待!


続く…
Graigと
Graigと
Common Groundsというコーヒーショップで。全てが自給自足という“コミュニティ・グループ”が経営するレストラン。パンプキンスープが美味しかった!
Common Groundsというコーヒーショップで。全てが自給自足という“コミュニティ・グループ”が経営するレストラン。パンプキンスープが美味しかった!


2008年03月17日
コアラもビックリ! 2度目の豪州は波瀾万丈!! byマネージャー
第126回:Lizotte's

音がいいんだなー
音がいいんだなー
夕べ泊まったホテルでは、もう少しでホテルの事務所のインターネットまでがシャットダウンした疑いをかけられそうになりました。事務所の中でしかネットが使えないというので自分のノートパソコンをホテルの事務所に持ち込んで、ネットに繋ごうとしたら全く繋がらない。もしかしたらケーブルが悪いのかと思い事務所のを外して自分のケーブルを使っても駄目。その事を報告したらホテルのマネージャーがいろいろと調べてくれたのだけれど、今度は事務所のどのコンピューターもネットに繋がりません。そして言う事に「さっきあんた自分のケーブル差し込んでたよね。何かしたでしょ」とあらぬ疑いをかけてきた!「ちょ、ちょ、ちょっとぉぉぉ。私は何にもしてませんよ。最初からネットには繋がらなかったから、もしかしたらケーブルが悪いかと思って代わりに自分のケーブルを使ってみただけですよ。それでも駄目だったからもうこれは何か他に原因があると思って報告したんでしょ」と慌てて掛け合ったけれど、マネージャーは目を細めて私を睨み続けるのでした。もういいっ!やめたっ!

という事で、大都会シドニーでもネットが使えず。翌日1時間半ほど車で走って『Kincumber』 というリゾート地区へ移動。何でも、このあたりはちょっと前まで草がぼうぼうと茂る荒れ地だったのだが、最近は定年退職者達やツーリストが集う高級リゾートに変わりつつあるのだそう。

今夜は(アメリカで言うところの)3ベッドルームでオーシャンビューと言う素晴らしいコンドミニアムに宿泊です。が……私の頭はオーシャンビューどころか、ネットは?ネットは?ネットは?ネットは?ネットは?ネットは?ネットは?ネットは?ネットは?ネットは?ネットはーーーーーー????? もう気が狂いそうです。ドキドキと高鳴る胸の鼓動が聞こえたか聞こえなかったか、管理人はさらりとこう言いました。「ああ、私の事務所に来て頂戴。ワイヤレスがあるから。そこしかネットは繋がら無いのよ、残念ながら」あーもう完全に気が狂う、これは。

結局ジェイクとプロモーターだけでラジオのインタビューに送り、私はコンドの管理人と仲良く机をならべてお仕事をする事に。このチャンスを逃したら次はいつネットに繋がるか分からないのです。もう必死です。が、この素晴らしいリゾート・コンドの事務所で経験した「ワイヤレス・インターネット環境」の数時間は、もう二度とはやって来ませんでした。この後、事務所が開いている時間以外は、何と、泊まっている部屋から100段くらいの階段を上り下りして事務所の建物まで行き、その外側で階段に腰を下ろしてネットを捕まえる、という行為を出発の時間まで何度も繰り返す羽目になったのでした。まあ、運動、もしくは修行(何の?)だと思えば腹も立ちません。

さて、今夜の会場の『Lizotte's』。詰めれば110人キャパという、とてもヒップな雰囲気のレストラン。店の名前はオーナーさんの名字です。店の真ん中に小さなステージがあります。うわっ、本当に小さい。ここに3ピースや4ピースバンドが収まるんでしょうか。いや、収まるんでしょうね。これまでこのレストランで演奏したミュージシャンにはバンド構成のスタイルの方が多かったようなので。

サウンドチェックを。やった! 評判通り音が素晴らしい! もうこれで今夜はジェイクの笑顔は途絶える事は無いでしょう。サウンドチェック終了後、いったんホテルへ戻り身支度をして8時頃にレストランへ戻ります。今夜のショウ・スタート時間は9時。それまでの1時間は、私達もレストランの美味しいお料理とワインを頂く事に。何と今夜のメニューは『ジェイク・シマブクロ メニュー』(写真参照)。jklubメンバーのおみやげに数枚頂きましたのでお楽しみに。いつもの事ですが、こういった個人オーナーが経営するレストラン・ライヴハウスはアーティストをとても大事にしてくれます。特にオーナーのブライアンはジェイクの大ファンだと言います。

さあ、腹ごしらえもOK、演奏曲目リストの準備もOK。いよいよライヴのスタートです。客の入りは90人ほどでソールドアウトには至りませんでしたが、彼らの誰もがジェイクの登場を今か今かと待ち焦がれている雰囲気が伝わって来ます。彼らも腹ごしらえOK、ほどほどにアルコールも体に行き渡っていい気分、ライヴの始まりを大歓迎してくれました。途中、後ろのテーブルの人達などは視界が良くないのか椅子の背に腰掛けたり立ったりしてライヴに見入っていました。ジェイクはこういう小さくてお客さんとの距離が近い会場が大好き。インタビューで良く言いますが、「ショウの成功の鍵はアーティストの演奏だけじゃなくて、オーディエンスと一緒に作り上げる時間」だと。今夜のライヴはまさにそんな言葉を発したくなる、とてもプライベートでアットホームな90分となりました。

明日はまた移動。今ツアー2度目のミュージック・フェスティバル『Blue Mountain Music Festival』へ。今度はどんな音楽と出会えるのでしょう。フェスティバル参加でジェイクが1番楽しみにしている事は、新しいアーティストとの出会い。彼らに多大なインスピレーションをもらい、それを新たなエネルギーと変え、自分の成長の過程に必要な栄養とするのです。そう、ジェイクはまだまだ発芽したばかりの若芽なのです。

続く…

オーナーのブライアンと
オーナーのブライアンと
今夜は『ジェイク・シマブクロ メニュー』
今夜は『ジェイク・シマブクロ メニュー』


2008年03月16日
コアラもビックリ! 2度目の豪州は波瀾万丈!! byマネージャー
第125回:シドニー・オペラハウス

ハリーズ・カフェの前で
ハリーズ・カフェの前で
どういう訳か、8時の約束がタクシーがホテルに到着したのは7時55分。丁度チェック・アウトをしている時に、タクシー会社からホテルに「到着したからね」という電話が入りました。ふんっ、いつもと違って随分時間に正確じゃん、今日は。
渋滞も無く、メルボルン空港に到着したのは8時30分。例の、恐怖のバージンブルー・エアラインにまたもや110ドルの超課金を払ってチェックイン。もうここまで来たら腹も立ちません。前回の半額じゃん!と逆にいい気分。はは。この数日間のハプニングで私も大分鍛えられたようです。

さて、今日はシドニー・デイ。会場へ行く前にラジオのインタビューを2本。その後タクシーでいったんホテルへ向います。タクシーのドライバーさんはアジア人でした。どこから来たの、と聞くので「ハワイ」と答えるといきなり大きな声で「ハッッッワァァァァイィィィ!!!」とこの密閉された小さな車の中で叫びました。こっちも「オタクは?どちらから?」と聞くと、そのドライバーさんは小声の早口でで「韓国っ」と答えてくれました。結構コミカルな人のようです。この反応にジェイクも満面の笑顔。きっとハワイの暖っかい人達の事を思い出したのでしょう。そこから話しは急に柔らかくなって、そのドライバーさんは右左の指差し確認をしながら楽しい観光案内をしてくれました。途中、「よーよーマネージャー、あの目の前に見える大っきな建物があるだろ。今夜あんたのアーティストがあそこに行かないように目を光らせた方がいいよ」と、大人の危ない遊びをする建物らしい事を仄めかし、ジェイクは苦笑い。

「ほら、あそこに屋台が見えるだろ。あれはシドニーで超有名で深ーい歴史のある『ハリーズ・カフェ』っていう “パイ” 屋さん。シドニーに来たら一度は食べないと、っていう代物だ」。

そのドライバーさんのお勧めって事で、ホテルに到着してからそのハリーズ・カフェにランチをしに行きます。外見は、いかにも歴史を物語る古っぽさがシンプルで可愛いテイクアウト屋さん。ジェイクはカレーパイ、私はベジタブルパイをゲット。熱っつ熱っつのパイをハフハフ言いながら頂きました。味は……まあ、それほど超ウマって事は無かったのですが、まあ、そこは、私達も一応ツーリストですから(笑)。

会場の『シドニー・オペラハウス』は、実は、ずっとジェイクが演奏してみたいと願っていた、“夢の会場” のひとつでした。残念ながら建物の写真を撮る時間がなかったのですが、ウエブサイトで見てみてください。とても面白い形をした会場です。何でも、セーリング・ボートをイメージして造られた建物だと言います。
今夜はその『シドニー・オペラハウス』の中の『スタジオ』と名の付いた370席のルームが会場です。そして今夜は2ショウ。どちらのショウもほぼソールドアウト。素晴らしい!

サウンドチェックをするために5時30分に会場入りをします。が…… そこからおよそ1時間。ジェイクはステージに上がったままサウンドチェックはなかなか行われません。何と音響システムに修復不可能な不具合が見つかったと言う事。すったもんだの挙げ句、結局サウンド・ボードをそっくりと取り替えるという大事になりました。開場まであと45分。間に合うのか!

シドニー・オペラハウスは他にも大きな会場がいくつかあって、そちらの方のスタッフも駆けつけて来て、大人数で作業は行われました。いやだなあ。ホントにボードを変えたら問題は解決するのかなあ。それよりも何よりも開場まで間に合うんだろうか。記念すべき夢の会場での初コンサートなのに。それもショウは2回まわし。いやだなあ。

ボードが取り替えられ、サウンドチェックが行われたのは開場時間の15分前。これってウクレレ1本のジェイクだからあり得る事で、もしも普通のジャズバンド等だったらまず開場時間には間に合わなかったと思います。まあ、なにわともあれ何とか間に合ってホッ!

7時35分。第1回目のライヴが始まりました。今夜のジェイクは、いやあ、どうしちゃった?ってなくらい元気一杯、ジョーク一杯、ソウル一杯です。ライヴ人生初めて経験する “背後にもオーディエンスがいる” という、相撲の会場みたいな作りに少し戸惑い気味ではありましたが。会場には地元のウクレレ・クラブからの子供達も沢山いて、アメリカでのショウと変わらず、男性も女性もお年よりも子供達もと、いろんな人達で作られた素晴らしいオーディエンスでした。

2回目も1回目と同様、ほぼ同じペースでコンサートを進めるジェイク。少しの疲れも見せません。実を言うと、夕べはほとんど寝ていないジェイク。朝も早くてシドニー到着後はラジオ出演をしたりと忙しく、仮眠を取る時間もありませんでした。ははあ、もしかしたらこれは疲れのピークが逆にジェイクを “ハイ” にしているのかもしれません(笑)。1回目の後には時間が足りなくて出来なかったサイン会。2回目のショウの後に並んだ人の数を表す表現は……「うわっ」。

明日はシドニーから1時間半ほど車で移動した『Lizotte's』というミュージシャンの間ではいい会場として評判のレストランでの演奏。オーナーの弟さんが地元でとても有名な『Diesel』というミュージシャンだそうです。

続く…

後ろにもお客さんが入ります
後ろにもお客さんが入ります


2008年03月14日
コアラもビックリ! 2度目の豪州は波瀾万丈!! byマネージャー
第124回:メルボルンで

ライトアップされてとても奇麗だったFlinders Street Station
ライトアップされてとても奇麗だったFlinders Street Station
メルボルンの休日は、予定通りジェイクのTシャツ探しと飲茶ランチで過ごしました。あ、あと洗濯も。何と、ジェイクは同じジーンズを2週間も履いている、と白状したのです(汗)。夕飯も街へ繰り出して、チャイナタウンを歩きながらその一角にある日本食レストランで美味しいお刺身などを頂きました。メルボルンには沢山の日本食レストランがあるんですね。

翌日。今日は『Northcote Social Club Bar』と言う所で演奏です。タクシーを捕まえようと表に出ますが、来るタクシー来るタクシー、ぜーんぶ乗車中。ふぇーん。何台見過ごしたでしょう(恐らく軽く30台)。時間も30分も無駄にしてしまいました。流しタクシーは諦めて、昨日ウィンドウショッピングをした高級ホテルまで歩く事にしました。あそこならまずタクシーがたむろしているか、万が一していなかったとしてもベルボーイが大至急手配してくれるに違いありません。ガラガラとCDの入ったスーツケースを引きずりながら軽い上り坂を歩く事10分。その高級ホテルの玄関に到着。ははは、予想的中。数台のタクシーが客待ちしています。待ち時間も無く、すんなりと乗って会場へ。それにしても、もうちょっとでサウンドチェックの時間に遅れるところでした(汗)。

Northcoteは小さいけれどとてもキュートな街でした。今夜ジェイクが演奏する会場『Northcote Social Club Bar』をほぼ中心に、右に左に商店街が続いていて、その長い一本道にはインディアン、チャイニーズ、ジャパニーズ、スリランカ、イタリアン等、各国のレストランが建ち並び、その隙間を埋めるようにちっちゃなブティックやコーヒーショップがひしめき合って建っています。その中に、こじんまりとした素敵な日本食レストランを見つけました。サウンドチェックの後、本番まで時間がかなりあったのでそのお店で夕飯をそこで頂く事にします。メニューの品数が豊富で味も日本。旦那さんが熊本出身、奥さんが沖縄出身というカップルの経営するお店でした。ジェイクに気づいた旦那さんが「今夜ライヴに行きたいけれど、お店が11時までなので行けませんー」と残念がっていました。

食事を終えて会場へ戻る道すがら……。こちらへ向って歩いて来る男性と女性。あれ?あー!あーっ!向こうも「あぁぁぁーっ!」何と!jklubジャパンのメンバーさん達です。日本からわざわざメルボルンへ今日到着したのだと言います。忽ちジェイクの表情は緩みました。いつも思うけれど、こういう知り合いも居ない未知の土地で、知った顔に出会うのは本当に嬉しいものです。それも、日本からわざわざ飛んで来て応援してくれるファンクラブのメンバーさん達には本当に感謝感激です。本当に有り難う!

さてさて、食事を終えて会場へ戻ります。今夜のショウは既にソールドアウト。立ち見で300人がちょうど良い具合だそうですが、今夜はもうちょっと入って350人ほどになるそうです。ここだけの話しですが、このお店がこんな風に超満員になったのは、かなーり久しぶりの事らしいです。今日は地元のミュージシャンがオープニングアクトを務める事になっています。何でも20種類の楽器を弾きこなし、素晴らしい声を持つミュージシャンだそう。

オーストラリアのライヴの時間は一般的に遅めのようです。今夜はオープニングアクトのスタートが9時。ジェイクのスタートは9時50分となっています。終了予定時間は11時。皆明日仕事大丈夫なのかなあ。

少し遅れて10時にスタートしたショウは滞り無く終了。ギュウギュウ詰めの会場は最後までギュウギュウ詰めで、時間が遅くても帰ってしまう人などは居ませんでした。サイン会を終えて会場を後にしたのはもう1時近く。明日はシドニーへの移動日でラジオ出演が2件、ライヴも2ショウと、ちょっと大変な一日になる予定です。

メルボルンでの全てのアクティビティ、無事終了。

続く…

PS 次はいつネットに繋がるか分からないという状況が続いています。レポート遅れたらすみません。トホホ。
ライブラリー前で
ライブラリー前で
会場です。
会場です。
この小粒の輝いたオイスターを見よ!夕食です。
この小粒の輝いたオイスターを見よ!夕食です。

どうだ!ソールドアウトっす!
どうだ!ソールドアウトっす!


2008年03月13日
コアラもビックリ! 2度目の豪州は波瀾万丈!! byマネージャー
第123回:フェスティバルにて

やったぜベイビー!
やったぜベイビー!
翌朝。コテッジのテラスにあったテーブルと椅子をよっこらよっこらとトム伯父さんの家の方に移動。コーヒーを飲みながらメールのチェックを2時間ほど。始めた頃はまだ薄暗かった空も日の出と共にずんずんと明るくなってピーカンに晴れ渡りました。気持ちいい!ジェイクが朝ご飯を作ってくれる約束になっていたので、私はゆっくりと朝食が出来るまで仕事を続けます。メニューは『ベジタブル・ブリトー』なかなかです。最近はジェイクの料理の腕も上がって来ました。

さて、お昼の12時30分からスタートの『The Guitar Express』は、ジェイクを入れて合計8人のストリング・プレイヤー達が一緒にステージを繰り広げるユニークなライヴ・スタイル。他のプレイヤー達は、メキシコのフラメンコギターだったりコテコテのシカゴブルースだったり、カントリー、ジャズ、そして何とマリ出身の『Kora』という珍しい楽器を演奏するアフリカ人だったり、そしてそして……フロムハワイ!ウクレレ(可愛い!)。それぞれのプレイヤーがそれぞれの分野のいわゆる “お手本をご紹介” ってところでしょうか。3000人は入るだろう会場は、8人それぞれのファン、ストリング・プレイヤーファン、野次馬野郎達、といろんな種類の人達で埋め尽くされました。

まずはプレイヤー1人ずつ1曲披露。うわっ。これは面白い。ジェイクとKora奏者以外は全員がギター。けれど演奏スタイルが全く違います。ジェイクはオリジナル曲の『Orange World』を演奏。会場全体(ステージ上のアーティストも含めて)がびっくり仰天しているのが分かります。全員がソロ曲を披露し終わると、今度は何と、ジャズ奏者のリードで、レゲエのリズムでの全員セッションが始まりました。ミュージック・フェスティバルはアーティスト独自のコンサート以外に、こういった “意外” な企画が仕込まれていて、いつも応援しているアーティストの違った一面をかいま見る事が出来るので楽しいです。

何せ8人もステージに乗っているのでセッションも長い長い。その後はまたソロで一人ずつ演奏。ジェイクが演奏したのは、今度はもちろん『While My Guitar Gently Weeps』。拍手は鳴り止みません。他のアーティストに悪いくらいです。その後また全員セッションがあって会場は沸きに沸いてプログラムは終了。いやあホント、すみませんねー、その後のCD販売ではジェイクが1番人気でしたぁ!

軽くお昼を食べたらもう次のステージ。夕方5時15分からは45分間のソロ・ステージです。何と!こちらはさっきの『The Guitar Express』と同じ会場でしたが、聞きに来たお客さんの数もさっきと同じくらいになりました。いや、もしかしたらさっきよりも多いかも。もうギュウギュウ詰めです。会場に入りきれずにテントの表まで椅子を並べる人達も出てきました。

オーストラリアのオーディエンスの特徴。どちらかと言えば、日本人に近いようです。演奏中は静かに、それも殆ど体を動かす事無く聞き入ってくれます。体全体で喜びを表現するアメリカ人の反応とはかなり違います。曲が終わると大きな拍手。曲が始まると静聴。この繰り返しで、ステージが終了後のサイン会などでは、満面の笑顔でいかに自分がショウをエンジョイしたかを一生懸命ジェイクに伝えます。ジェイクが最も心配していたオーストラリア初のソロ・ステージ。3000人(もっとかな)のオーディエンスのスタンディング・オヴェーションで無事終了しました。

自分の仕事が終わった後は、大ファンだという、Angie Hart のステージを見たジェイク。最前列のど真ん中にちょこんと座り、かぶりつき状態で(笑)鑑賞。CDもゲット。コテッジに戻って夕飯の支度をしながらの間、キッチンではそのCDがヘビーローテーションとなりました。

翌日。昨日とは打って変わって信じられないほどの暑さとなったPort Fairy。オーストラリアはもう秋だと聞いていたのに、まるで真夏に逆戻りな感じです。天気が悪いよりはずっと良いけれど、この季節にこの暑さはちょっと異常な感じですが……。

午前中のお仕事はワークショップ。立ち見も入れればおよそ200人ほどが入るだろう、教室タイプの部屋。そこに集まったのは、ざっと300人。もちろんこの部屋の中には全員が収まりきれません。それでもギリギリと満員電車に乗り込むように入って行く人もいれば、何度も来ては立ち去り、10分後にまたトライするけれどやっぱり入れず立ち去り、を繰り返す人達。遠くからこの光景を見ただけで恐れて立ち去っちゃう人、と、そんな人達まで入れたら恐らく400人近い人達がジェイクのワークショップに参加しようと試みてくれたのでした。おかげ様で大好評。ジェイクのワークショップは常に相手を納得の表情で唸らせる、私に取っても「今回はどんな話しが飛び出すか」と、とても楽しみなものでもあります。

午後からは昨日に引き続き、ソロ・ショウ。今日の会場は今フェスティバル中で最大のステージで、観客は8000人は入るほどの大きさです。さすがに8000人は来ないでしょう、いくら何でも……とタカをくくっていました。何と!会場は満員御礼!!! 写真を撮るためにずーーーっと後ろの方の席に座ってそのダイナミックな光景を目の辺りにすると、ゾクッと鳥肌。す、すごい。これはジェイクがいままで参加したミュージック・フェスティバルの中で1番オーディエンスが集まったステージと言っても過言ではありません。

ミュージック・フェスティバルは、特に初めて参加するフェスティバルは、多くのお客さんは興味本位で最初の数曲だけ聞いて他のステージに移動する、というシチュエーションが多いのですが、今日のジェイクの持ち時間50分の中で私がこの目で捉えた “ライヴ中に立ち去る人達” の数はこの8000人中、数えられるほどの人数に留まりました。

いつものように『Let's Dance』で元気よくスタートです。後ろに座った人達のために会場内には大きなスクリーンが3つも備え付けられています。そこに映ったジェイクを会場全体が息をのんで見入っています。ありゃ?うーん、元気に始まったけど、昨日も今日もジェイクのMCに固さが感じられます。実は、これは新地開拓(大げさですが)の時には必ずある、1種の緊張のようなもの。ずっと昔、孫悟空のごとくハワイの外へ飛び出した時から、行く先々で文化の違いがバリアとなってオーディエンスにどう語りかけて良いかが分からない、という旅を続けて来ました。でも、それもほんのひととき。ハワイ生まれハワイ育ちのミスターアロハはすぐにその土地に馴染んで、ライヴを楽しむ人達を幸せな気分にしてくれるのです。だから私は全然心配していません。

最後はやっぱりスタンディング・オヴェーションで終了となった今フェスティバル最後のステージ。8000人のオーディエンスを一斉に唸らせる、ちっちゃなウクレレプレイヤー。あっぱれ!

その後のサイン会。日よけのためにテントを張ってもらったのはいいんだけれど、風も遮断してしまいサウナ状態でした。こんなに汗をかいたのはもの凄く久しぶり。あっっっつーーーーーーーー。

明日はメルボルンへ戻ります。そしてその翌日は待ちに待った「お」「や」「す」「み」。ステージ用のTシャツを買いたいと言うジェイクと一緒に街に繰り出す予定です。メルボルンにはチャイナタウンもあるらしいし、美味しい飲茶ランチでもしてエネルギーの補給をしよっと。

Port Fairy ミュージック・フェスティバル、無事終了。

続く…
『The Guitar Express』にて
『The Guitar Express』にて
スタンディング・オヴェーション!
スタンディング・オヴェーション!
Angie Hart をかぶりつき!
Angie Hart をかぶりつき!

ジェイクは…バスの中。また会う日まで、Port Fairy Music Festival!!!
ジェイクは…バスの中。また会う日まで、Port Fairy Music Festival!!!


2008年03月10日
コアラもビックリ! 2度目の豪州は波瀾万丈!! byマネージャー
第122回:Port Fairy Music Festival

食料品を買い出しに。君も一緒にどう?
食料品を買い出しに。君も一緒にどう?
Aの話しによると、フェスティバル参加の3日間は“コテッジ” に宿泊だと言います。どんな場所なんだろうと不安に思いながらコテッジに到着。そして、その到着した場所の前には、はっきり言って “小屋” と呼んだ方が良いかのような古ーい家が佇んでいました。あーあ、またかぁ(愕)。またもやがっかりさせられるんだー。ジェイクと顔を見合わせて、そんな心の内を慰め合います。

「こんにちわー」とその小屋の中に入って行くと、「ジャァイク?」と、オーストラリア訛の強い男性の声が中から聞こえて来ました。その声に続いて顔を出したのは、年の頃は60歳ほどの伯父さん。髪は延ばし放題、来ているTシャツににはあちらこちらに穴が開いています。映画の『キャスト・アウェイ』を見ましたか?あの映画で無人島で暮らすトム・ハンクスを想像してください。この伯父さん、あのトム・ハンクスを彷彿とさせます。「よう、よく来たな。君たちが泊まるコテッジはこの裏だ」と小屋の後ろ側を差しながら言いました。この後ろにももっと小屋があるのかあ。

トム伯父さん(勝手に名前を付けましたが)は二人の息子達に「ほら、スーツケースを運ぶのを手伝ってやりなさい」と、まだ高校生ほどの男の子と大学生くらいの男の子に言いました。6人でずるずるとスーツケースを運びながら小屋の裏に行ってみると、さっき見た小屋よりは立派なコテッジ風の建物が並んで2つ。トム伯父さんの話しだとひとつはキングベッドが1つの建物、もうひとつはキングベッドがひとつにロフトにシングルベッドが2つ、という作りだそう。ジェイクはすかさず「僕とマネージャーはキングベッドとロフトがあるコテッジに泊まります」と言いました。ありがとっ!

恐る恐る中に入ると……あらま。暖炉もあるログキャビン風のとても奇麗なコテッジでした。ジェイクがベッドルームに、私はロフトに寝る事に決めます。荷物を入れ終わってAに「お休み」を言うと、二人ともぐったり。それでも少し休んだら近くのスーパーに明日からの食料品を買い出しに行き、フェスティバルの探索に行ってみようという事に。

夕飯はフェスティバルで見つけたエスニック・フードで済ませ、会場のあちらこちらから聞こえてくる音楽につられて目的も無くフラフラと歩いてみます。会場自体はそれほど大きくないのでステージ同士が近く、音がクラッシュしちゃうんじゃないかと心配でしたが、各ステージにはテントがきっちりと張りめぐらされ、ある程度防音の役目をしているようです。1時間ほどブラブラすると二人とも疲れがどっと出てきてどちらともなく「もう帰ろっか」

どこの国を旅していても、仕事用に絶対に無くてはならないブロードバンド・インターネット。この家ではかろうじてトム伯父さんの家でワイヤレスを飛ばしていて、それをキャッチするため、私は自分のコテッジを出て3日間、朝、昼、晩、とチャンスがある毎にコンピューターを抱えてトム伯父さんの家の方角へ電波を求めてうろうろと歩くという行為を繰り返さなければなりませんでした。いやはや。

オーストラリアで初めて参加するミュージック・フェスティバル。2年前に訪れたオーストラリアはTommy伯父さんと一緒だったので(バックナンバー参照)不安な事は一切ありませんでしたが、今回は全くのソロ。ジェイクはオーストラリアのオーディエンスのレスポンスがどんなものになるのかが凄く気になっているよう。
初日の明日はまず、『The Guitar Express』というタイトルで8人のストリング・プレイヤーと一緒にショウケースのようなステージを行います。

続く…
余談ですが。外身は赤いのに 中が“青いリンゴ” です。
余談ですが。外身は赤いのに 中が“青いリンゴ” です。


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