今日の会場はジェイクが生まれて初めて体験するという、面白い場所です。ポロ・フィールド。そう、あの馬に乗った騎手達がホッケーみたいに玉を打ち合いながらゲームを繰り広げる、POLOです。実はオアフ島にもポロ・フィールドがあるのですが、普通の人はあまり行った事は無いでしょう。実は私もありません。今日はそんな、オーストラリアの人気街Gold Coast というところにある不思議な場所でのコンサートです。
Gold Coast はオーストラリアのホノルルのような存在だそう。温暖な気候と奇麗なビーチに恵まれ、年中人々が観光に訪れます。確かに、空港からホテルに向けて走り出すと、ハイウエイの両側に静かに揺れるパーム・ツリーが、もうホノルルを彷彿とさせます。オーストラリア人に言わせるとこの辺りは「混み過ぎ」だそうですが、私に言わせれば、ホノルルから比べたらとても静かでゆったりした風景ですねえ。
ホテルに到着。いつもは2時間ほどの休憩時間があるのですが、今日は荷物を部屋に入れたら即行で会場へ向かいます。今日は日曜日。POLOゲーム終了直後にコンサートをスタート、という段取りだそう。狙う時間は4時。相手はゲームなので早く終わるかもしれないし、あるいはその反対で予定より時間がかかるかもしれないので、Just in Case (念のため)なるべく早めに会場入りをしておきましょう、という事らしいです。
ホテルからおよそ1時間、途中かなりのガタボコ道を土ぼこりをあげながら走ります。会場は思ったほど人気が無く感じられましたが、ポロ・ゲームというのはこういう感じなのでしょうか。初めての経験なので良く分かりません。ピーカンのお天気の中、ピカピカに磨き上げられた毛色が眩しく光る馬達が走っています。騎手も顔こそは良く見えないものの、びしっとユニフォームを着込んで恰好いい! はっきり言って彼らの姿はこれまで洋服のロゴでしか見た事がありません(汗)からして、生まれて初めての体験に何だか感激です〜。
ジェイクと馬の写真を撮ろうと思い、ジェイクをゲーム・トラックのギリギリの線まで連れて行って「そこに立って。馬がこっちに向かって走って来た瞬間を撮るから動くんじゃない」と命令し、シャッター・チャンスを待ちます。が、もの凄い勢いで私達に向かって走って来る(戦っているのだから当然でしょう)馬達の勢いに圧倒されて、ジェイクは立ち位置から「ひぇ〜っ」と逃げ回り、なかなかいい写真が撮れません。「うごくなぁぁぁぁぁぁ〜」「だってぇぇぇぇぇぇぇぇ〜」の繰り返しを何度かやり、やっと撮れた写真がこれ。
さて、ゲームが終わったようです。こちらも小さな音でサウンド・チェックだけは済ませておいたので、コンサートの準備は出来ています。ゲーム観戦でさんざん食べて飲んで満足した人達が今度はこちらのコンサートにギラッと視線を変える、ちょっと、興奮して息の荒くなった馬達を相手に繰り広げるコンサートのような感覚です。「ハウディ!」とギターを弾き始めたTommyオジさんの鼻息も気のせいか少し荒い感じ。5曲ほどソロで演奏の後、ジェイクを呼び込みます。
Tommyオジさんがジェイクの名前を呼んだ途端、オーディエンスから大きな歓声が沸き上がりました。あまりにも大きい歓声なのでジェイクもびっくりジャスチャー。それを受けてオーディエンスからもさらに大きな笑いが。それにしても…。今回のオーストラリア・ツアーでつくづく思うのは【初めて訪れる国なのに、既にジェイクの名前を大勢の人達が知っている】という事。アメリカ・ツアーを始めた頃にはこんな事実はありませんでしたから、ホントに感激です。どこの会場へ行ってもCDを指差して「これだこれだ」と、名前までは言えずとも「あのウエブ・サイトで見た」と、今ではすっかり有名になったジェイクの「While My Guitar Gently Weeps 」のビデオ・クリップの事を話し始めます。テクノロジーは確実に世界をひとつにし始めています。
さて、またもや噛み付かれそうになりながら(笑。でも本当なんです)Tommyオジさんと3曲セッション。Tommyオジさんは今月末、大阪でコンサートがあるそうなのでお近くの方はぜひ観に行ってください。ソロ・ライヴなので噛み付く相手はいないと思いますが(笑)、彼のその速弾きの演奏にびっくりする事でしょう。とにかく速いしパッショネイト。ガンガンガンガン、ガンガンガンガン、ガンガンガンガン弾きまくります。体全体で弾きまくります。話し上手でジョークも面白いのですが、日本人にはちょっと分かりづらいかも。
ジェイクはソロで3曲演奏。暑いのでタンクトップ姿ですが何故か頭には毛糸の帽子が(笑)。でも恰好いいです。ちょっと盛り上がった筋肉をチラチラさせながら3曲ぶっ飛ばしでオーディエンスを圧倒。興奮の声が止みません。
その日は早く始まったので早く終了。9時にはホテルへ戻れました。毎晩1時すぎまで働き詰めだった私達にとって夜の9時は早すぎる…と思いきや、全員疲れきってそれぞれの部屋へ帰って行きます。明日はツアー最終日の1番大事な夜。シドニーのショウはもう何週間も前からソールド・アウトになったほどです。メディアも沢山来るしTommyオジさんのお客さんも大勢いらっしゃるという事で、とても緊張する夜でもあります。今夜は明日に備えて早寝する事に。
そして、実は明日はジェイクにも、私が仕掛けたびっくりイヴェントが待ち構えているのです。クククッ。
続く……